皆さんご存知だと思いますが、以前に「マネーの虎」と言う番組があり、私はその番組に出た経験があります。そうです!あの怖い番組「マネーの虎」に出てしまいました。今回はその時の状況を少しお話したいと思います。
はじまり・・・
番組冒頭の「夜は別バラ」の声を聞いただけでも相当怖いのに、あの厳しい虎達の前で、あんなに話していた自分が今でも信じられません。
私が「マネーの虎」という番組を知ったのはそんなに前ではなく、初めて見たとき「みんな何であんなに話せるんだろう?」と感心しました。また、全く知らない人が志願者として出ているのに、見ている自分がとても緊張して、「なんと恐ろしい番組なんだ!」と思いました。
私の2004年の抱負は「今に甘んじず、前進す!」と元旦に宣言したので、豊富を掲げた以上、なにか行動を起こさなければと思い、自分の考えをあの様な大物社長が聞いてくれる機会なんてないと思い、勇気を振り絞って「マネーの虎」にホームページから応募しました。そこからが、全てのはじまりでした・・・。
応募した時は内心「宝くじみたいな物」と思い「どうせ通知はこないだろう」と思って、ほとんどビジネスプランも立てずに、軽い気持ちで「ピッ」と送信を押してしまいました。そうしたら、たった4日後に「もしもし、日本テレビのマネーの虎と申しますが・・・」と電話がかかってきて、なんと明後日のオーディションに来てくれと言うではないか!!しかも、プレゼンテーションをやってくれとまで言うのです!!何回かではあるが、あの番組を見ていて、知っていた事は、みんなすごく良くプランを立て準備をしていても、追いつめられて、フィニッシュ・・・という事。それが自分はどうでしょう!宝くじを買って「当たったらどうしょう?」くらいにしか思っていなかった私が、明後日までに、どうやってプレゼンが出来るのであろう?そんなこんなを電話でスタッフの方と話していたら「須藤さん、マネーの虎は3月いっぱいで終わってしまうの知っていますか?これ、本当にラストチャンスなんですよ!」と説得され、電話を切るときには「明後日の3:00に日本テレビ前に・・・」と約束してしまいました。
オーディション当日・・・
とにかく準備時間がなかったので出来る事と言ったら、自分の専門分野である美容、現在のエステティック業界に対して考えていることを、誠心誠意を持って語ることだと思いました。会場に入ると2台のカメラがあり、その前で語るまでは順調に進んだのですが、それでは希望金額となったら、まるで見当がつかないのです。と言うか、マネーを獲得したいという気持ちより、ただただ、自分の技術の説明と今までしてきた仕事の結果を写真で説明したかったのです。そして、こんなエステもあるのだということを知ってもらいたかったのです。
あまりにも準備をしていない私の姿を見てディレクターさんが、「インターネットで物件を探して、工事業者に見積もりを取って、それを計算して希望金額を決めて下さい。」とすっかり「マネーの虎のやり方」を教えられ、オーディションが終了しました。そのときは「こりゃ絶対だめだ。自分の希望金額も分からない志願者なんて今までいなかったんだろうな・・・」と思い自分の中で「マネーの虎は終わった・・・」と思い帰ってきました。
すると次の日「マネーの虎の収録日が決まりました。今週の土曜日2:30です。」と電話が来たのだ!なんなんだ!なんなんだ!!なんなんだ!!!いくら無鉄砲な私でも、オーディションを引き受けたときと話が違う!なんと言っても全国ネットに!あの虎達の前でプレゼンするのだ!!頭の中でいろいろな事が急展開され、電話で話しているスタッフさんの声が遙か彼方の声のように聞こえる。すると、「須藤さん、須藤さんの話を聞きたいって言っている社長がいるんです。全力投球でがんばってみましょうよ。こちらでも出来る限りのことは応援しますから。」と言われ、ふっとオーディションのときに交わした「覚書」たる物の存在を思い出した・・・「乙は甲が制作するマネーの虎に出演する事を約束します・・・」私はすっかりそれに、署名・捺印しているではないか!あの時すでに、引き返すことの出来ない船に乗り込んでしまっていたのだ・・・!
収録まで・・・
生活が一転した。お店は休業状態。1日中物件探しと、宿題とされた提出物作成・・・
ふと気がつくと、夜中の2時、3時・・・という感じが続いた。どんな風にプレゼンを展開していくかを考え、もちろんディレクターさんに教えてもらった様に、インターネットで物件をピックアップした。またプレゼンの中で、技術を20分間でどんな風に披露しようか。など、やらなくてはならないことが山積みで、片づけても片づけても終わらない。終わらないどころか、こんな質問されるだろうか ? あんな質問されるだろうか ? などと、 次々に不安材料が増えてくる。その間に一 度 、日本テレビに行きディレクターさんと打ち合わせをした。希望金額が末だに決まらない。そこで私は「 誰か社長の中で一人を 3ヶ月間貸してください。そして、結果を出してみて、それから私の技術に値段を付けてもらいたい」と言った。
完全に「マネーの 虎 」の意味を理解していない瞬間だった。あくまでも自分の 提案するプランに、虎達が乗るか、乗らないかの番組だ。そこでピックアップした物件の不動産屋に片っ端から電話をし、物件を見せてくれ尚かつ、工事業者にも立ち会ってもらい、見積もりを出してくれる所を探したが、なかなか見つからず、やっと引き受けてくれたのが、たまたま「白金の物件」だったのです。実は、何の根拠もなかったのです。白金の物件の関係者の人たちだけが、私のせっぱ詰まった事情に理解を示してくれ「特別 ですよ。マネーがんばって下さい!」と協力してくれたのです。そこで、やっと希望金額が決定された。
この時点でビジネスプランとしてはやはり自信がなかったが、自分は今まで実業家ではなく、あくまでも美容家として勉強をしてきて、自信もあった。だからこの部分をいかにアピールする事が出来るか。そこに、番組に出演する大きな価値があると思っていた。
「私たちの理念」にも記してある事を、より多くの人に理解してもらいたい。その事がマネー成立よりも私にとって価値あることだったのです。
収録日・・・
ついにこの日がやってきた。短期間に肉体的にも、精神的にも相当酷使してきたので、顔はむくみ、目は充血している。とりあえず応急処置をし、朝8:00 には身支度を整え終え、少し余裕を持って出発した。2:30に待ち合わせの場所に着き、スタッフの人に連れられ控え室に入った。事前に送っておいたべッドとその他の道具の確認をしていたら、ディレクターさんがやって来て、最終の希望金額の決定(ここでまた数字が変わった ) と 、番組冒頭の、吉田栄作さんに聞かれる「希望金額は ? 」と「そのお金の使い道は ? 」 に答える練習をした。
これが、とても 簡単なことなのに、何度もとちってしまい、なかなか言えないのです。 「慌てないでゆっくりでいいですよ。」なんて言われれば言われるほど頭の中が真っ白になり、今まで準備してきたことまで忘れそうになってしまった。用意されたお弁当を少し食べ、水分を補給した。居てもたっても居られない状況だった。また、私の前に収録していた人が延びてしまい、いつ自分の番になるのか見当もつかない。でも、仕事着 ( 番組の中で着ていた 服 ) に着替えたら、だいぶ落ち着き「いつもの通りでいいんだ。自分は美容家なんだ」と言い間かせ、私の番が来たのは、タ方をとうに過ぎた 7:00 だった。それから、少しべッド やイス・ワゴンの位置を確認と、運び入れる練習をして本番が始まった。
ドアー枚を挟んで、吉田栄作さんの「それでは志願者の方どうぞ」を合図に会場の中に入った。
見たことのある虎達ではないか ! ( あたりまえか・・・)虎達のプロフイールを勉強する時間もなかったので、名前もよく分からなかった。この人達が私の話を聞いてもいいと言ってくれた人たちなんだ。(事前にはどの虎がくるのか教えてもらえないのです) そして、吉田栄作さんによる番組の説明があり、控え室でディレクターさんと練習した、 「希望金額は ? 」と 「そのお金の使い道は ? 」 に答えた。答えると同時に、虎達からとぎれることなく質問がはじまり、まるで想像していたのと違う展開になって行った。 「神の手」だとか、 「ゴッドハンド」などと言われ嬉しい反面 、魔法のように扱われたくなかったので、私の理論に従って行えばごく普通 のことであることを話し、また私の手技が、筋繊維に沿った直進または、滞留リンパを押し流す直線 の2種に限られており、決してくるくると螺旋を描くことはないことを話し、技術披露が始まった。放映されなかったが、簡単な顔筋肉についても説明した。実技時間は約 30分 くらいだったと思います。
ここまで終わったら、異常な達成感に満ちしてしまい、後は ( どうとでもなれ ! )と言う感じで、聞かれたことにだけ答えていました。結局、私の人生は、今まで美容家として邁進してきたので、実業家の方達と、ましてや、あの虎達に対抗できるはずがありませんでした。とても疲れた顔で映っていましたが、心の中は言いたい事をさらけ出すことが出来、放映にはなかった 、数々の 技術に対しての賞賛のお言葉をいただき、今まで味わったことのない、一種違った満足感を感じていました。
マネーの虎を通 じて・・・
今回は、本当に私にとっていい体験をすることが出来ました。初めにお話しした、今年の抱負「今に甘んじ前進す ! 」のいい皮切りになりました。今までは子育て(8歳と9歳の女の子) をし、家族が幸せに暮らしていければそれでいいかな ・・・ と思って、年々 チャレンジ精神が軟弱になってきてしまっていました。でもこの撮影を通 して、色々な立場の方達の姿、番組進行を仕切っていた吉田栄作さんを初め、ディレクターさん、撮影技術を初めとするスタッフの方々(30名以上はいたかな ?) のプロフェッショナル振りを間近に見ることが出来、今まで私が全く知らなかった世界を知ることが出来ました。
そして、虎の方達へ ・・・
私はどうしても美容家であることを優先していくスタンスをこれからも変える気はないのですが、それでも私なりのやり方で、エステテイックや、化粧品の限界を超えたテクニックと製品を開発しながら、少しずつ皆さんから学んだことを生かしながら前進し続けて行こうと思っています。
最後に私に関わって下さった多くの皆様方、本当にありがとうございました。
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